2021.10.18 鮎 【奈良市】名勝 旧大乗院庭園 ●めいしょう きゅうだいじょういんていえん どんな庭園? 寛治元年(1087)に創建された興福寺の門跡寺院・大乗院の庭園。大乗院は藤原氏の子弟が入室し、興福寺の別当職を輩出。一乗院と並んで明治初期の廃寺まで栄えました。庭園は室町時代に土一揆によって一時荒廃しましたが、尋尊大僧正の依頼で作庭の名手・善阿弥によって改造されました。以降、室町第8代将軍・足利義政をはじめ公家たちが拝観に訪れるようになり「南都随一の名園」と称えられました。その後奈良ホテルの敷地となり、一時はテニスコートやパターゴルフ場が設置されましたが、戦後に整備が進められ昭和33年(1958)に国の名勝に指定されています。平成7年(1995)からは江戸末期に描かれた「大乗院四季真景図」をもとに復元工事が進められ、平成22年(2010)より一般公開を始めています。