2021.5.13 鮎 【宇陀市】黒川本家 ●くろかわほんけ 創業400年以上、文豪も愛した吉野葛の名店 元和元年(1615)創業の老舗葛店。大和松山藩主・織田長頼から「当代随一」と評され、創業以来ほとんど変わらない伝統の精製法で純良・高品質な本葛粉の味を守り続けている。明治時代には宮内庁御用達となり、昭和天皇も愛飲していた。また文豪・谷崎潤一郎は小説『吉野葛』の執筆のためにこの地を訪ね、「秋は来ぬ うしろの山の葛の葉に うらさびしくも なりにけるかな」という歌を残している。建物は右側に前庭付きの座敷列があり、規模が小さい左側の部分は貸家としていた。