2021.5.12 staff 【奈良市】豊成山 徳融寺 ●とよなりさん とくゆうじ 藤原豊成邸の跡に建つ中将姫ゆかりの寺院 右大臣藤原豊成の屋敷跡に建てられた寺で奈良町にある中将姫ゆかりの寺の中で一番大きな寺。中将姫が少女時代に継子いじめに遭ったエピソードを伝える「虚空塚」や「雪責松」などが残されており、豊成父子の供養塔という二基の宝篋印塔がある。もともとは元興寺の境内にあった道場と伝えられる、室町時代に元興寺が土一揆で羅災したため本尊を現在地へ移し、天正18年(1590)に融通念仏宗の檀家寺院となって以来信仰を集めている。本堂は寛文7年(1667)に休岸上人の再建で北条政子の念持仏であったという木造阿弥陀如来立像が本尊として祀られている。 中将姫の宝篋印塔 藤原豊成公の石塔と四面石仏