2021.3.19 鮎 【吉野町】大日寺 ●だいにちじ どんな寺院? 白鳳時代創建の吉野山最古の寺院。大海人皇子(天武天皇)ゆかりの法城で、修験道の祖・役行者の高弟である日雄角乗が開山した日雄寺が始まりとされています。室町時代に焼失し、現在は宝永年間(1704~11)に建てられた宝形造りの本堂が建ちます。本尊は藤原時代作の五智如来坐像。五智如来とは大日・阿閦・宝生・無量寿・不空成就の5体の如来の総称。大日寺のように五躯一群の五智如来が完全な形で残されているのは珍しく、重要文化財に指定されています。毎年11月下旬に行われる火渡りも有名。祈りをこめて焚いた護摩木の上を素足で歩き厄彩を払う修験道ならではの儀式です。また元弘の乱(1331~33)の吉野城攻防戦(1333)で護良親王の身代わりとなり壮絶な最後を遂げた村上義光・義隆親子の菩提寺でもあります。