2020.6.10 みょ 教室運営を揺るがす新型コロナウイルス渦 そろばん教室「チャイルドスクール」の学び方改革 教室学習 天理市のそろばん教室「チャイルドスクール」。1人1台のタブレット環境を学習に取り入れ、アナログとデジタルを融合させた独自の授業内容で全国的に注目を集めている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、従来の「教室学習」に加え「教室学習+在宅学習」、「在宅学習」の3チャンネルで学習環境の提供を行うなど、学び方改革に取り組んでいる。 同教室では2月28日の“公立小中学校休校要請”の発表を受け3月中の休校を決定。その間はプリント教材の配布や、授業で使用している学習プログラム“ゆびラボ”のオンライン版を公開し在宅学習に切り替えた。「小中学校休校要請を受け急きょ在宅学習に切り替えたが、生徒は先生に質問ができず、中にはネットワーク環境やパソコンがない家庭もありました。今までの教室学習に比べ不十分と感じました」と同教室の乾勝善代表。 在宅学習 ゆびラボ 在宅学習 オフラインで学習できる環境を提供するため、4月から全生徒へ1台ずつタブレット端末の無料貸出しを開始。休校期間中に、在宅学習時に生徒が分からない所を質問できるAIボット(そろぼ先生)を新たに開発した。そろぼ先生の説明で分からない場合はWEB会議ツール「zoom」を使って直接先生に質問が可能だ。また、在宅学習でも生徒のやる気を引き出す仕組み「がまぐちPay」をリリースするなど、学び方改革を加速させている。 そろぼ先生 がまぐちPay 乾代表 「今回の新型コロナウイルスは教室運営ができなくなる深刻な状況だったが、だからこそ驚異的なスピードで在宅学習に移行できた。現在は在宅学習の生徒が増え、教室に来る生徒も以前の1/3ほどになり3密を避けられている。また、自由に学べる点においても保護者の方からも好評いただいている。これからも初心を忘れずに頑張っていきたい」と乾代表。同教室の取り組みは他府県教室から問い合わせがあり、今後全国に広がりをみせつつある。