医療法人康仁会 西の京病院直営
サービス付き高齢者向け住宅
メビウスまほろばデイサービスセンター(まほろば学園)
授業スタイルのレクリエーションが人気! 楽しみながら脳活、コミュニケーション
昨夏オープンしたサービス付き高齢者向け住宅「メビウスまほろば」のデイサービスセンター「まほろば学園」。1日2時限、「国語」「算数」「理科」「社会」「体育」「音楽」「工作」など、授業スタイルのレクリエーションが好評だと聞き、授業参観させてもらった。
「キ~ンコ~ン♪ カ~ンコ~ン♪」。懐かしい音色のチャイムで授業が始まった。1時限目は国語。先生(スタッフ輪番制)が「さあ、今日の国語は、四字熟語問題」と、早速ホワイトボードへ「悪戦」の2字が記される。すかさず「悪戦苦闘!」と声が飛ぶ。「では、どういう意味でしょうか、○○さん」と先生の指名を受け、生徒(利用者さん)が「苦しみながらも頑張ること~」と答える。「はい、正解です。では、次」と、「一攫千金」「一念発起」など次々と問題を解いていく。
続いては、「脳トレプリントですよ~」と、野菜や果物の読み方。難問が多い中、「山葵」「蚕豆」「玉蜀黍」などは、すらすらと読む人が多い中、「石柏」「芽花椰菜」「甘蕉」は苦戦。頭をぽかぽかたたきながら「出て来~い!」と頑張る人や、「むずかしなぁ。高齢者を悪戦苦闘させないで」と前出の四字熟語で先生に抗議する人も。
トイレ休憩を挟み、2時限目は「理科」。白衣を着て科学の先生然としたスタッフが現われ、「今日は、シャボン玉をします」と、まずは普通のシャボン玉。あちこちでシャボン玉ができては壊れていく。
そこで先生、「シャボン玉でお手玉しますよ」と秘密の液体を注ぎ、膨らませたシャボン玉を、軍手をはめた手でふわりふわりとお手玉。「あらまぁ、不思議?!」と皆で挑戦する。 ひとしきり遊んだ後、「皆さん、ここでおやつのアイスクリームを作りたいと思います。15分で」。「え~、ムリムリ! 冷凍庫でも一晩かかるわぁ」と生徒。〈中略〉
「氷の温度下げるには?」「塩!」。「正解です」と、科学的な説明の後、各テーブルで、牛乳と缶みかんをシール袋に入れ、それを氷一杯のビニール袋に入れて、「皆さんで力を合わせてごろごろしてくださ~い」「手が冷た~い!」「疲れた~」と言いながらも全班でアイス完成。スプーンを口に運びながら全員大満足の笑み♪
身体機能と共に、“考える”能力を引き出し、“声に出して発表”することで、『脳の活性化』をめざしています。繰り返しの中でできるようになる喜びを得、向上心や学びの意欲が、自宅でも家族との会話など、日々の生活に活気を持たせることにつながっています。
学園長
小谷 浩平さん
見学・体験 随時受付
まほろば学園スタッフの皆さん
常時は、学園長+スタッフ6人体制で20人の生徒さんを担当
【お知らせ】
10月25日(金)14時〜
整形外科・市民健康講座開催
〈問〉西の京病院 患者支援センター TEL0742-35-2219
取材協力/サービス付き高齢者向け住宅 メビウスまほろば デイサービスセンター まほろば学園)奈良市六条西4-6-20
問い合わせ/0742-81-7828
https://wwwhttps://www.nishinokyo.or.jp/kaigo/mahoroba/index.html.nishinokyo.or.jp/
*yomiっこ2019年9月号に掲載の情報です