12月12日[木]

街中散策イベント「出張!! 言葉あそび575」開催

yomiっこ「言葉あそび」の選者、倉橋みどり先生と共に
「陶器市」(奈良公園)でライブ句会

12月1日(日)午後、yomiっこ編集部は久々に「出張!言葉あそび575」を開催しました。yomiっこ巻頭頁「言葉あそび」でおなじみの俳人 倉橋みどり先生を講師に招き、奈良公園の登大路園地(奈良県庁南向かい)で開催中の「陶器市」を訪ねてのライブ句会となりました。

近鉄奈良駅の行基噴水前で13時に集合、参加者の皆さんは、倉橋先生から「人がクスッと笑顔になる句」とのお題をいただいて出発。名残の紅葉を楽しみながら、またインバウンドの観光客と前後しながら園地へ向かいました。
秋晴れの下、会場には全国から集まった作家さんたちのテントブースが数えきれないぐらい並び、日用食器からオブジェ類に至るまで様々な作品が軒を連ねていました。
当日は小春日和ともいうべき陽気で、参加者の皆さんはそれぞれに〝お題〟を頭に置いて作品を見て回ったり、作家さんと語らったり、また来場者の様子をチェックしたり、あたりの景色を楽しんだりしながら散策されていました。

五・七・五を1人2句ずつ提出。
選句を待つ緊張感も楽しみました

約1時間の後、連れだって弊社へお越しいただき、会議室でいよいよ作品提出。清書して一人2句ずつ提出し、先生の選を待ちました。編集部で用意した茶菓で雑談しながらも、緊張と期待の入り交じった雰囲気でした。
今回の参加者は、前日や当日に来場不可能となられた3名を除き7名の参加となり、投句にはyomiっこ編集部のスタッフ4人も加わり、一人1句ずつ提出しました。

先生の著作や有り難~い祈祷済み手拭いに
yomiっこスポンサー提供の豪華賞品がそれぞれの手に

先生の選句が終わり、講評の前にまずは参加者全員での人気投票が行われました。そして先生の講評も添えながら入選からグランプリまで選ばれ、それぞれに賞品が渡されて皆さん大喜び。中には2句とも選ばれダブル賞を勝ち取った方もいらっしゃいました。
陶器作品そのものはもちろん、公園の紅葉、会場にいた鹿、着物を着たインバウンドやその子どもたちの会話など、皆さん大きなアンテナを四方に張られていたのがわかるものばかりでした。

作句のポイントをわかりやすく伝え、先生も作品2句を披露

先生も「今日は添削を必要とする句はありませんでした。クスッと笑える句ぞろい! 楽しまれて何よりでした」と、作品一句一句について講評を添えられました。
そして作句のポイントを2点教示くださいました。「信じることと諦めること」。つまり、「読み手がわかってくれるに違いないと信じる気持ちと、わかってくれなくてもかまへんという潔さが大事。何を面白いと思ったか、そのエッセンスを見つけること」と。
更に「yomiっこ「言葉あそび」の選句にも苦労するのですが、2句で選びかねた時は〝読み手がクスッと笑えるもの、どこかに救いのあるもの〟を選びます」と締めくくられて、先生の作品を2句披露くださいました。
陶器市 犬も皿選る 小六月
インバウンド 「鹿そっくり」と 
鹿を見て
「楽しかったぁ♪」「また企画してください」「これからもyomiっこに応募します」「先生に会えてよかった!」などなど、口々に感想を伝えられて、帰途につかれました。
記念に全員で集合写真
倉橋 みどり 先生
俳人協会幹事。俳句結社「寧楽」主宰。読売新聞奈良版で「倉橋みどりの寧楽歳時記」を月に1回連載中。NHK文化センターなどで俳句講座講師も。

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