奈良のシカ愛護月間特別企画 2024年度「奈良のシカ」シンポジウム
『奈良のシカ』と人との共生 ~1000年先の未来につなぐ~
天然記念物「奈良のシカ」の保護育成を担う奈良の鹿愛護会は、2024年で設立90年を迎えました。奈良公園に生息するシカは、人々の手で守られてきた歴史的価値と、人に馴化した群れとしての学術的価値により、1957年に国の天然記念物「奈良のシカ」に指定されました。そして今日まで、都市近郊で人と共生している世界に例のない貴重な存在として知られるに至っています。
本シンポジウムでは、国内外からの来訪者に対し、奈良のシカの生態・歴史・現状を発信することで、奈良のシカのすばらしさを伝えるとともに、改めて奈良のシカの保護活動についてふりかえります。そして奈良のシカを守る意義や理念について、多くの方々と共有し、未来につなげることを目的とするシンポジウムを開催します。
プログラム
- 12:30 開会 主催者あいさつ 大川 靖則(奈良の鹿愛護会会長)
- 〈第1部〉
- 12:50 基調講演「崇敬されてきた神鹿」花山院 弘匡(春日大社 宮司)
- 〈第2部〉
- 13:40 「奈良の鹿愛護会の歴史」東城 義則(佛教大学宗教文化ミュージアム 学芸員)
- 13:55 「奈良のシカの歴史を語るDNA」高木 俊人(神戸女学院大学 専任講師)
- 「奈良のシカについての疑問と解説:DNA解析の視点から」兼子 伸吾(福島大学 准教授)
- 14:30 休憩
- 〈第3部〉
- パネルディスカッション「1000年先の未来につなぐ」
- パネリスト(5名)
- ・兼子 伸吾(福島大学 準教授)
- ・立澤 史郎(北海道大学 特任教授)
- ・高木 俊人(神戸女学院大学 専任講師)
- ・東城 義則(佛教大学宗教文化ミュージアム 学芸員)
- ・渡邉 伸一(奈良教育大学 教授)
- コーディネーター
- ・中西 康博(奈良県ビジターズビューロー 専務理事)
- 16:30 閉会