広陵町のベーカリーカフェを始め、橿原市や奈良市に店舗を展開するパン屋さん『パネトリー』。同店で人気の湯種食パン「Kintobi」が奈良県産小麦を使用してリニューアルし、8月中旬から販売を始めました。
奈良県産小麦100%の食パンとは？ その味を確かめるべく、店を手掛ける、有限会社パネトリーの森本能史さんに話を聞きました。
奈良県で生産されている小麦粉はうどんや素麺などに使用される中力粉が主で、これまではパンに使用される強力粉は生産されていなかったとのこと。森本さんは取引のある製粉会社からの紹介で、広陵町でパン用の強力粉の生産に取り組んでいることを知ったそうです。
「製粉会社の紹介で広陵町の農業振興課と生産農家の方々が出席される会議に参加させてもらいました。情熱を持って生産に取り組む姿を目の当たりにして、きっと良い小麦ができるだろうと思いました」と森本さん。実際に出来上がった小麦粉を使用して、湯種食パン「Kintobi」リニューアルに向けて試作を行いました。
- Kintobi 1本760円 1斤360円（税込）
モッチモチの食感に、小麦粉本来の香りと甘さ
奈良県産の小麦粉を使用するにあたり新たに天然酵母を作成。添加物を使わず配合を変えるなど細かな調整が行われました。完成した新たな『kintobi』は湯種パンならではのモチモチの食感で、小麦本来の香りと甘さをしっかりと楽しめる一品に。
トースト&バターのシンプルな調理はもちろん、サンドイッチにも最適です。「以前から国産小麦を使った無添加の食パンを求める声をいただいていました。今までのKintobiを食べていた人もがっかりさせない、良いパンができました。奈良県産小麦の味を楽しんでもらいたいですね」と森本さん。
