〈下市町〉7/5開業!奈良吉野の魅力と繋がる複合施設『KITO FOREST MARKET SHIMOICHI』 2024.7.1 鮎 下市町の廃校が商業施設へと生まれ変わります 瓦屋根の校舎がかわいい奈良県下市町の旧下市南小学校に7月5日から複合型施設『KITO FOREST MARKET SHIMOICHI』がオープンします。 施設を手掛けるのは3COINSなどを運営する株式会社パルグループホールディングス(大阪市)。下市町は同社創業者・井上英隆氏(現・取締役相談役)の出身地でもあるそうです。 本格開業に先立って、6月29日・30日の両日にプレオープンが行われたので、Narakko編集部・鮎がひと足早く、KITOに潜入してきました! 「KITO」には“木と共に、きっと出会える”という意味が込められています。またロゴは、線の一本一本が町の名産「割り箸」がモチーフとされ、谷あいに位置し、空を90度に仰ぐことができる立地と“周りの方々の協力や縁が繋がってこそ円になる”という意味から丸が90度に欠けたデザインになっています。 校舎1階にはマルシェ(ショップ)を中心にレストランやカフェスタンドが併設されています。下市町をはじめ、吉野地域や大和高原で作られた農畜産物や加工品が多く並びます。11時開店ながら11時30分ごろにはほぼ品切れの商品も出るなどかなりの盛況ぶりでした。 天井には割り箸を連ねたオブジェが吊り下がり、東側の壁には「下市町と周辺地域の生産者を繋ぐMAP」という、主な商品の生産地と生産者情報を示した黒板もありました。 2階には理科室を使った体験スペースと、教室を利用したギャラリーがあります。伝統工芸品『三宝』や木工家具のほか、下市・吉野地方で活動する作家さんの作品の展示販売もあります。 3階はシェアオフィスとレンタルスペース、4階はパルのオフィスとスタジオ、フリースペースがあるそう。シェアオフィスは3室中2室がすでに埋まっているそうです。 懐かしい学校の廊下。どこからか木の香りがします。ウッドショップ。大きな一枚板や端材などを購入できます。体験スペースでは、ウッドショップにある端材を使ったワークショップも企画中♪ 体育館は親子で楽しめる『ウッドパーク』に変わりました。割り箸を作る際に出る端材を詰め込んだ俵で組んだ迷路や、大きな角材をジグザグに組んだ平均台。段のどこでも読書が楽しめる「登れる本棚」が設置されています。 吉野で育った木に囲まれながら、遊びや学びの時間を過ごせるなんてとても素敵ですよね♪。壁際にはベンチも設けられているので、大人の方も休みつつ子どもの見守りができてGOOD! 迷路 登れる本棚 校庭でもすべり台やブランコなどの遊具で遊べるほか、半面が芝生広場になっているので、天気のいい日には外でコロコロしたり、ピクニックなんてのもいいかもしれません。 外のカウンターには、リードフックも付いていました。数には限りがありますが、ペット連れの方には嬉しい設備ですね♪ KITOで楽しみたい美味しい食べ物たち KITOにはおいしいグルメも充実!レストラン『ウッドファイヤダイニング』では奈良県産の素材を贅沢に使用したカジュアルイタリアンが楽しめます。 こちらでぜひ堪能したいのが薪窯ピザ。食材のみならず、薪も下市地域で出た杉やヒノキの間伐材を使用するというこだわりぶり。カウンター席からは、目の前でピザが焼かれるライブ感も楽しめます。 さかもと養鶏(五條市)の白鳳卵を使ったビスマルクは、もちもちの生地の上で絡み合う濃厚な黄身とチーズ、ベーコンの脂が抜群の相性を誇ります。1人でも食べきれるサイズなのもうれしいポイント。 さかもと養鶏の濃厚卵のビスマルク 2,000円 大和肉鶏と下市ハーブのジェノベーゼは、バジルに大和当帰を加えたソースで一般的なジェノベーゼよりもパンチの効いた仕上がりに。脂やオイルとの相性がいい当帰の良さをたっぷりと感じられます。 大和肉鶏と下市ハーブのジェノベーゼ 1,600円 デザートには「KITOプリンとバナナのパフェ」、そして食後にアイスコーヒーをいただきました。KITOプリンにもさかもと養鶏の白鳳卵が使われていて、コーヒーはロクメイコーヒー(奈良市)が手掛けたKITOオリジナルブレンドとなっています。 KITOプリンとバナナのパフェ 1,200円 コーヒー/KITOブレンド 500円 食べ物以外にも、赤膚焼の食器や、その破片を埋め込んだカウンター、三宝の折敷、吉野杉の皿置き、銘木屋の倉庫をイメージした座席など、空間全体で奈良・吉野を体感できるようになっています。 KITOプリンやKITOブレンドコーヒーのように、県内各地の様々な生産者・事業者が手掛けたオリジナル商品も数多くそろっていて、これらはマルシェで購入が可能です。 看板商品はクラフトビール。レモングラスをはじめ、柿やいちご、桃、キウイと下市町や周辺地域で育てられたハーブやフルーツを使ったフレーバーがあります。下市町でキウイが栽培されているの、はじめて知りました! 主な訪問手段が車だと思うので、お土産として買って帰ることが多いとは思いますが、そうした心配のない方は川沿いのテラス席や芝生広場で飲むのも楽しいですね♪ カフェ『KITOスタンド』ではテイクアウトのスイーツやドリンクを提供しています(イートイン可)。この時期のおすすめは奈良県産素材を使ったジェラート&ソフトクリーム。 今回は下市町産いちごソルベと美吉野醸造(吉野町)の甘酒ミルクのダブル。酸味の効いたさっぱり感のあるいちごと甘酒のぽってりとした米の甘みがちょうどいいバランスの組み合わせでした。 ジェラート〈ダブル〉 660円 ほかにも新鮮な農畜産物をはじめ、柿の葉寿司やお豆腐、吉野葛を使ったお菓子など、吉野地方の魅力がたっぷり詰まった商品が盛りだくさん! 日ごろのお買い物や、ドライブの休憩、旅のお食事処などいろんなシーンにぴったりなKITOにあそびにきいや~♪ KITOオリジナル 水葛餅 500円南和炊飯処(大淀町)のおにぎり