〈京都/宇治市〉大河ドラマ『光る君へ』紫式部ゆかりの地を巡る 2024.1.10 むらー 「キラキラ光る」宇治川で 宇治十帖を感じる旅♪ 大河ドラマ『光る君へ』(2024年) 主人公は紫式部。平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性。 式部のゆかりの地を宇治川を眺めながら、のんびり巡ります。どんな出会いがあるか楽しみな旅になりそう♪ 紫式部像と源氏物語にも登場する宇治橋 『源氏物語』宇治十帖とは…? 『源氏物語』五十四帖のうちの最後の十帖を「宇治十帖」という。宇治を主要な舞台として主人公の光源氏が亡くなった後の物語。 美しいと評判の薫君(かおるのきみ)と匂宮(におうのみや)、そして美しい姫君の大君・中君・浮舟の複雑で悲しい恋物語。 ルートをPDFで見る 【歩行距離:約5.3km】 【目次】 ❶ 宇治市源氏物語ミュージアム ❷ 大吉山(仏徳山)展望台 ❸ 興聖寺(こうしょうじ) ❹ 宇治十帖モニュメント ❺ お休み処 丸吉 ❻宇治橋/三の間 ❼駄菓子屋タイムスリップ JR宇治駅スタート 「東屋」(あずまや) さしとむる むぐらやしげき東屋の あまり程ふる 雨そそぎかな(薫) 「椎本」(しいがもと) たちよらむ蔭と頼みし椎が本 むなしき床になりにけるかも(薫) 「手習」(てならい) 身を投げし涙の川の早き瀬を しがらみかけて誰かとどめし(浮舟) 「蜻蛉」(かげろう) ありと見て手には取られず見ればまた ゆくへも知らず消えし蜻蛉(薫) ❶ 宇治市源氏物語ミュージアム 千年の時を超えて愛され続ける源氏物語を体現した、世界で一つの博物館。模型や映像により光源氏や「宇治十帖」の世界をわかりやすく紹介するほか、 図書室には4,500冊以上もの蔵書をとりそろえ(貸出不可)、源氏物語・平安時代をより深く学べる。 実物大の牛車 宇治市源氏物語ミュージアム 住所: 宇治市宇治東内45-26MAP TEL: 0774-39-9300 開館時間: 9:00〜17:00 ※入館は16:30まで 定休日: 月曜(祝日の場合はその翌日)・年末年始 入館料: 大人600円/小人300円 駐車場: あり 総角(あげまき)古跡大吉山の登り口にある 総角に長き契りを結びこめ おなじ所によりもあはなん(薫) ❷ 大吉山だいきちやま(仏徳山ぶっとくさん)展望台 仏徳山の中腹にある休憩所として設置されていて、宇治川、中の島、平等院をはじめ、宇治の街並みを一望できる。さわらびの道を宇治上神社から少し東へ行くと、登り口があり、展望台から興聖寺方面への道は、ハイキングコースにもなっている。 紅葉のさわらびの道 大吉山展望台 ❸ 興聖寺(こうしょうじ) 道元禅師によって開かれた日本最古の曹洞宗の修行道場。 「宇治十帖」にちなむ手習観音を安置。参道・琴坂は秋錦のトンネルに。 体験坐禅(1,000円要予約) 手習観音/「手習」の古跡に 祀られていたと伝わる血天井⁄ 伏見城の 遺構を移築鶯張りの 廊下坐禅体験 興聖寺 住所: 宇治市宇治山田27-1MAP TEL: 0774-21-2040 拝観時間: 10:00〜16:00 拝観料: 境内、庭園自由 ※拝観志納料500円 駐車場: あり 「早蕨」(さわらび) この春はたれにか見せむ亡き人の かたみにつめる峰の早蕨(中君) ❹ 宇治十帖モニュメント 宇治十帖古跡を象徴するモニュメントで、浮舟と匂宮が小舟で宇治川に漕ぎ出す場面。宇治神社鳥居の前、朝霧橋東詰にある。 ❺ お休み処 丸吉 三色茶団子とお茶でちょっと一服。平等院表参道にある三色茶団子のオブジェが目印の店。煎茶(かすかな渋み)・抹茶(濃いお茶の味)・ほうじ茶(香ばしさ)3つの味が楽しめる。(1串から購入可能/140円) 三色茶団子 お休み処 丸吉 住所: 宇治市宇治蓮華14MAP TEL: 0774-22-4066 営業時間: 10:30〜17:30 定休日: 不定休 「橋姫」(はしひめ) 橋姫の心をくみて高瀬さす 棹のしづくに袖ぞぬれぬる(薫) 「夢浮橋」(ゆめのうきはし) 法の師とたづぬる道をしるべにて 思わぬ山に踏み惑うかな(薫) ❻宇治橋/三の間 日本三名橋の一つ。中央に張り出した三の間は守護神・橋姫を祀ったなごりとか、秀吉が茶の湯に使う水をくませたともいわれ、ここからの眺めは雄大で最高。 青い空と爽やかな空気最高です♪ ❼駄菓子屋タイムスリップ 宇治橋通り商店街の大阪屋マーケットにある店。駄菓子が繋ぐ縁と輪。くろ棒・モロッコヨーグル・ソフトマドロスなど、心ときめく駄菓子や玩具。さぁ! 子どもも大人もみんな寄ってらっしゃい♪ レトロで懐かしい空間。外装・内装はほぼ自作!店主の玲子さん 駄菓子屋タイムスリップ 住所: 京都府宇治市宇治妙楽41MAP TEL: 050-7129-6797 営業時間: 11:00〜18:00 定休日: 月・金 駐車場: なし 【旅を終えて】 朝霧橋からの美しい眺望に感動。薫と匂宮、大君・中君・浮舟の姫たちのことは知らなかったが、取材で興味深い話が聞けました。千年の時をさかのぼって「宇治十帖」を少し感じれたかなぁ…(また来よっと♡)。