〈奈良市〉350年続く秋限定の伝統行事!奈良で行われる『鹿の角きり』を観に行こう♪

奈良の秋を楽しもう!
『鹿の角きり』ってどんなイベント?

奈良の秋の風物詩とも言える『鹿の角きり』は、毎年10月に行われる350年の歴史を持つ伝統行事で、地元の人たちだけでなく、観光客にとっても大人気の行事です。
でも、なぜ鹿の角を切る必要があるのでしょうか?今回はその背景や、この時期ならではの魅力をお伝えします。
「奈良の鹿愛護会」提供

奈良の伝統行事『鹿の角きり』とは?

春日大社境内 鹿苑角きり場(奈良公園内)で毎年秋に開催される『鹿の角きり』。
奈良の鹿は、古くから神の使いとして大切にされてきましたが、その角が伸びたままだと人々に危険を及ぼす可能性があるため、角を切り落とす習慣が生まれました。
この行事は、奈良のシンボルである鹿と人々が共生するために欠かせないものです。

角切りの歴史と背景

鹿の角切りは江戸時代に始まり、当時は鹿の角による事故を防ぐことが主な目的でした。雄鹿の角は毎年春から夏にかけて成長し、秋には立派な角に仕上がりますが、発情期に入ると鹿は攻撃的になり、人々や他の鹿に危害を加えることがあります。
そこで、鹿の健康や安全を保ちながらも、人々との平和な共存を図るために、角を切り落とすこの行事が行われるようになりました。

なぜ10月に開催されるの?

「なぜこの時期に鹿の角を切るの?」と疑問に思う方も多いでしょう。答えは、鹿の発情期に関係しています。

雄鹿は秋になると角がさらに強くなり、求愛や縄張り争いで他の鹿と激しくぶつかり合います。このとき、鋭い角で怪我をするリスクがあるため、安全のために角を切るのです。また、角を切ることで、人々や観光客が安心して鹿と触れ合うことができます。

現在は、奈良の鹿愛護会により、10月のスポーツの日を含む連休に開催されています。

鹿の角を切るのは10月だけ…?

鹿の角きりは、一般公開されるのは10月の3日間だけですが、実際には毎年8月のお盆過ぎから始まり、雄鹿の発情期が終わる1月末頃まで、鹿愛護会が公園内の雄鹿の角を切り続けています。

その数およそ300頭、鹿の角きり行事では3日間で36頭の角を切ります。

鹿を大切にしながら行うイベント

このイベントでは、鹿たちを傷つけないようにしっかりと配慮されています。愛護会職員のほか、勢子たちが、鹿をしっかりと保護したうえで、無理なく角を切るので安心です。
鹿にとっても、縄張り争いで角が刺さり死んでしまうこともあるので、角を切ることは彼らのためにもなっています。発情期が終わると、鹿たちは穏やかな性格に戻り、奈良公園でのんびりと過ごす姿が見られます。
勢子とは…?

奈良の鹿の角切り行事で登場する「勢子(せこ)」は、鹿を捕まえる役割を担う人たちです。

勢子は広場に放たれた鹿を巧みに追い込み、素早く捕まえて安全に角を切れるようにします。彼らの熟練した技術とチームワークが、行事を安全かつスムーズに進行させる重要な役割を果たしています。

角切りを見に行こう!

『鹿の角切り』は、観光客にも公開され、奈良の秋の風物詩として多くの人々に愛されています。また、実際に目の前で伝統文化に触れられる貴重な体験ができます。
このイベントを体験できるのは、一年の中でわずか数日間だけ。この貴重なタイミングを逃さず、ぜひ奈良へ足を運んでみませんか?
紅葉が色づく奈良公園を背景に、歴史と自然、そして鹿たちとの共存を感じるひとときをお楽しみください♪
イベント概要 Event Summary
開催日
2024年10月12日(土)〜2024年10月14日(月・祝)
開催時間
11:45~15:00(開場 11:15 最終入場 14:30)
開催場所
春日大社境内 鹿苑角きり場(奈良公園内)(奈良市)
料金
大人(中学生以上):1,000円  こども(小学生):500円
※ 愛護会会員・同伴者1名様まで無料
※ 障がい者手帳をお持ちの方・付添1名様まで半額
※このイベントの収益は「奈良のシカ」の保護活動に活用されます。
お問合せ
一般財団法人 奈良の鹿愛護会 電話:0742-22-2388
開催日は予定です。詳しくは奈良の鹿愛護会HPをご覧ください。
【注意事項】
※小雨決行・荒天中止 ※完全入れ替え制です
※全て立見席です ※場内バリアフリーではありません
※ペット同伴でのご入場はお断りしております
※三脚の使用は禁止しております
鹿苑/ろくえん
  • 住所: 奈良市春日野町160-1
  • 駐車場: なし(春日大社駐車場から徒歩5分)
  • TEL: 0742-22-2388(奈良の鹿愛護会)
  • HP: https://naradeer.com/

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