特別参拝 御本殿と禁足地
石上神宮のご創祀は今からおよそ2100年前の崇神天皇の御代七年に宮中に奉安されていた神剣・韴霊（フツノミタマ）を「石上布留の高庭（現、禁足地）」に遷し祀られたことにより始まります。爾来、大神様の御神体である神剣・韴霊は禁足地の土中深くに埋斎され、この地は神の鎮まる神聖な禁足地として畏敬されてまいりました。時代は下り明治七年、時の大宮司菅政友が官許を得て禁足地の発掘調査をしたところ多数の玉類と共に伝承通り御神体である神剣・韴霊が顕現されました。
これを受けて新たに大神様にお鎮まりいただく御本殿が建立され現在の様相となりましたが、御本殿の建立後も禁足地は剣先状の瑞垣で囲まれ古代の佇まいを今によく伝えています。
そして本年は神剣・韴霊が顕現された明治七年より数えて150年を迎えます。この佳年を記念して3日間限定で、普段立ち入ることのできない禁足地の後方より御本殿をご参拝いただきます。これまでのどのご参拝よりも御本殿近くで大神様を拝することができる大変貴重な機会です。 どうぞ全国屈指の規模を誇る壮大な御本殿と禁足地が高庭と称される所以を目の当たりにしてください。