奈良国立博物館にて7月20日から9月1日の間、『泉屋博古館の名宝 ―住友春翠の愛でた祈りの造形―』が開催されます。

＜ イベント説明　公式サイトより ＞
泉屋博古館せんおくはくこかんは、住友すみとも家第15代住友吉左衞門友純きちざえもんともいと（雅号：春翠しゅんすい、1864～1926）のコレクションをはじめとした美術品の保管、研究、公開をおこなう美術館です。
3500件に及ぶ収蔵品は、中国古代青銅器、中国・日本書画、西洋絵画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など幅広い領域にわたり、春翠が別荘をかまえた京都・鹿ヶ谷しかがたに、そして東京・六本木でも公開されています（泉屋博古館〔京都〕は改修工事のため、2025年春まで休館）。

銅山どうざん開発と銅製錬せいれん事業を柱とする家業を継いだ春翠は、中国古代青銅器のコレクターとしても世界的に知られました。それらの青銅器は、祭祀さいし用具としての体系性をそなえた、質・量ともに第一級のコレクションです。この世界有数の青銅器コレクションの中から優品を選りすぐり、春翠の収集の軌跡に沿ってご紹介します。また、金銅仏こんどうぶつをはじめとする仏像、舎利容器しゃりようきや仏具などの仏教工芸、高麗時代の基準作を含む仏画なども、春翠の古文化への深い造詣ぞうけいを示すものです。春翠の多彩な収集品を中心に、住友コレクションの仏教美術を広くご紹介します。

本展は、実業に携わりながら芸術文化をこよなく愛した住友春翠のまなざしをたどる展覧会です。どうぞご期待ください。