11月22日[金]

奈良大学博物館 令和6年度企画展
「太田古朴が見た山里の文化財 ー高野山麓・細川八坂神社の仮面群ー」

5月27日(月)〜7月27日(土)の間、奈良大学博物館にて『太田古朴が見た山里の文化財 ー高野山麓・細川八坂神社の仮面群ー』が開催されます。

昭和20~30年代に、X線CTスキャンで仏像内部を撮影したかのような調査資料を作成した太田古朴。太田古朴(1914~2000)は、奈良県吉野町に生まれ、奈良美術院で仏像修理を学び、その後独力で各地の仏像や石造物を調査し、修理や研究を行いました。大学や行政機関に属さず、在野の立場で仏像を愛好し、魅力を発信し続けました。
地域の埋もれた文化財にまなざしを向けその価値を所蔵者や愛好家に伝えることで、文化財の継承に貢献した仏像研究家です。昭和20~30年代にかけて行われた古朴の仏像修理の資料は、調査ノート・図面・拓本・仏像・石仏のスナップ写真などがあり、学術的に高く評価されます。特に図面は、現在のX線CTスキャンで像内を撮影し像内納入品の画像を読み取る手法を思わせる書き込み方法で、調査記録の先取りともいえます。古朴が作成した図面は、学術書にも掲載されています。

細川八坂神社で発見された翁・三番叟・父尉・延命冠者など8面を初公開。
企画展では、古朴の仏像修理や研究の代表的な事例資料と、昭和50~52年(1975~1977)に調査と仏像修理を行った和歌山県高野町細川地区の文化財を紹介。
金峯山寺の重要文化財の聖徳太子及び二童子立像の調査資料、伝香寺の地蔵菩薩立像とその納入品をX線CTスキャン画像のように表した図面、細川地区文化財とその調査時の仏像修理報告アルバムなど、古朴の仏像研究と修理の様子がわかる展示となっています。
なかでも令和5年に発見された細川八坂神社の仮面群8面は、室町時代前期の翁系面4面(翁・三番叟・父尉・延命冠者)など、重要な面が含まれており、今回が初公開となります。

【開催期間】5月27日(月)〜7月27日(土)
【開催時間】平日 9:00~16:30、土曜日 9:00~12:00 ※入館は各日の閉館30分前
【休館日】日曜・祝日
【場所】奈良大学博物館
【料金】無料
【問い合わせ】奈良大学博物館 電話:0742-44-1251

イベント概要 Event Summary
開催日
2024年5月27日(月)〜2024年7月27日(土)
開催時間
平日 9:00~16:30、土曜日 9:00~12:00
※入館は各日の閉館30分前(休館日:日曜・祝日)
開催場所
奈良大学博物館(奈良市)
料金
無料
お問合せ
奈良大学博物館 電話:0742-44-1251
奈良大学博物館
  • 住所: 奈良市山陵町1500
  • 開館時間: 平日/9:00〜16:30、土曜/9:00〜12:00、特別開館日/9:00〜16:30※入館は閉館30分前まで
  • 休館日: 日曜、祝日※学校行事等により開館時間の変更や臨時休館する場合あり
    奈良大学博物館HPの開館カレンダー参照
  • 観覧料: 無料
  • TEL: 0742-44-1251
  • HP: https://www.nara-u.ac.jp/museum/

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