柳澤吉里 郡山入部300年記念 柳沢文庫歴史塾(郡山学)
武田信玄の遺志を継ぐ者 ー柳澤家の甲斐国領有とその事績ー
【講演要旨】
長らく徳川家が領有してきた甲斐国は、宝永元年(1704)に将軍徳川綱吉の信任を得た柳澤吉保が拝領しました。柳澤家は、武田家と同じ甲斐源氏の氏族で、信濃国境を守備した武川衆を出自とします。武田家滅亡後、多くの武田遺臣が徳川家康に従い、徳川家臣団として組み込まれる中、吉保は旗本から大名、そして、幕政を左右するまで上り詰める異例の出世を果たしました。
松平姓を下賜された御連枝に相当する家柄となりましたが、徳川一門で占められてきた甲斐国領有も異例の処置と言えます。そのため、甲斐源氏を祖とする自身の出自と、旧主家である武田家に対する祟敬の意思を明らかにすることで、その正統性を内外に示しました。中でも武田信玄への敬慕の念は強く、甲斐国拝領の翌年には菩提寺である恵林寺で信玄の133回忌の法要を営むなど、その後継者であることを示す施策を打ち出しました。
講演では、柳澤家二代の治世において、甲斐国や甲府にどのような変化が起こり、どう評価されたのか。柳澤家が甲府に残した足跡を探る。 また、武田信玄の遺産への保護政策に見える後継者意識とその事績について、甲府市武田氏館跡歴史館で開催する企画展資料などを交えながら紹介。
【日時】7月13日(土) 14:00〜15:30(開場 13:30)
【場所】DMG MORI やまと郡山城ホール 小ホール(大和郡山市)
【講師】佐々木 満 氏(甲府市教育委員会歴史文化財課・信玄ミュージアム前館長)
【参加費】300円(※柳沢文庫友の会会員の方は参加費無料)
【定員】200名 ※事前申込。当日参加も可能ですが、満席の場合は参加できない可能性あり。
【申込方法】住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、往復葉書、またはメールにて申し込み。
<往復葉書>〒639-1011 奈良県大和郡山市城内町2-18 柳沢文庫歴史塾係
<メール> info-yngbun@mahoroba.ne.jp / 『件名』7月13日 歴史塾申込
※申込締切:7月2日(火)必着
※令和6年7月3日(水)より聴講券を発送予定。
【問い合わせ】柳沢文庫 電話:0743-58-2171
また、年5回開催する柳沢文庫歴史塾の今年の講師は、入部300年に因んだ方々です。
◆令和6年 7月13日(土)
講師:佐々木 満 氏(甲府市教育委員会歴史文化財課・信玄ミュージアム前館長)
◆令和6年 9月14日(土)
講師:辰巳 満次郎 氏(宝生流能楽師)
10月5日に開催する城跡内屋外能「郡山城能楽公演」に先立ち、お能についての解説
◆令和6年 12月14日(土)
講師:水野 勝之 氏(旧郡山藩主水野家当主)
◆令和7年 2月8日(土)
講師:本多 大将 氏(旧郡山藩主本多家当主)
柳沢文庫歴史塾(郡山学)特別講演会
◆令和6年 11月16日(土)
講師:徳川 家広 氏(徳川宗家第19代当主)
各歴史塾は、申込制(参加費:300円、特別講演会:500円(※柳沢文庫友の会会員は無料))です。各歴史塾の申込方法、申込開始日については、柳沢文庫 公式サイトをご覧ください。
また、柳沢文庫受付にて入部300年の限定版御城印や城跡内で採取した「御殿はちみつ」を販売中。限定版御城印は、数量限定です。お求めの方はお早めに。
【展覧会】
柳澤吉里郡山入部300年記念特別展
「郡山藩主 柳澤吉里」
【前期】令和6年 7月13日(土)〜12月15日(日)
【後期】令和7年 1月25日(土)〜6月1日(日)