河瀨直美の原点、「いのち」を見つめるドキュメンタリー5作品 ― うのばぁ と なおみちゃん ― 2024.1.16 yuzu 河瀨直美の原点、「いのち」を見つめるドキュメンタリー5作品― うのばぁ と なおみちゃん ― 映画作家である河瀨直美さんが2024年2月に養母の13回忌を迎えるにあたり、養母と過ごした日々を記録したドキュメンタリー全5作品の「追福上映会」を開催することになりました。実の両親を知らない河瀨直美さんと、養母として彼女を育てた “うのばぁ”との何気ない日常を通し、「いのち」を愛しいまなざしで見つめる河瀨直美さんの原点ともいうべき全5作品を、2024年2月12日に奈良で上映します。当日はゲストを招いたトークセッションや写真展も同時開催いたします。 上映する5作品はこちら 『かたつもり』1994年/40分/8ミリ『につつまれて(1992年)』から2年。えんどう豆の成長を通して描かれた日常のあたたかさ、はにかみながら、時に茶目っ気を交えて語りかけるおばあちゃん。何でもない奇跡的な毎日を丁寧にフィルムに紡いでゆく。監督・撮影・編集:河瀨直美 出演:河瀨宇乃 『天、見たけ』1995年/10分/16ミリ前作『かたつもり』から続く、命はめぐり、偉大なる養母を超えて世界へ飛び出そうとする河瀨のエポックメイキング的作品。 愛しきものへのさらなる愛情が全編ににじみ出ている。監督・撮影・編集:河瀨直美 出演:河瀨宇乃 『陽は傾ぶき』1996年/45分/8ミリくり返される養母との日々が永遠に続くと願い信じる河瀨のまなざしは、 目の前にある愛しきものを忘れる事のないようフィルムに刻み続ける。陽は傾ぶき、月影いつもくりかえしまけしモノたちへ捧げるオマージュ。監督・撮影・編集:河瀨直美 出演:河瀨宇乃 『垂乳女(たらちめ)』2006年/43分/デジタル命の誕生を通して「生」を見つめるドキュメンタリー。家族、生と死をテーマに作品をつくり続ける映画作家・河瀨直美が自らの出産経験を通して「いのち」のつながりを描く感動作。ヨーロッパ各地でのテレビ放映、数々の映画祭で受賞を重ねた命と命の結び目を描くような作品。監督・撮影・編集:河瀨直美 出演:河瀨宇乃、光祈、河瀨直美 『塵』2012年/40分/デジタル97歳を迎えた養母の命の限りを見つめ、「生」をまっとうする日常を追いながら、自身の映像制作における根源的なテーマを深く考察する物語。タイトルの「塵」は先人の歩いた後に立つ塵に続く意から。先人(宇乃ばあちゃん)の偉業を継ぐという想いを表している監督・撮影・編集:河瀨直美 出演:河瀨宇乃、光祈、河瀨直美 “うのばぁとなおみちゃん”上映会詳細 開催日時 :2024年2月12日(月祝)13:00~/17:00~(入れ替え制、30分前開場)開催場所 :(奈良)奈良公園バスターミナルレクチャーホール ※近鉄奈良駅より徒歩10分〒630-8213 奈良県奈良市登大路町76鑑賞料金:各回1,000円/通し券1,500円事前予約: https://peatix.com/event/3782459/view -上映会プログラム-(2024年2月12日(月祝)) 12:30~ 受付・開場 13:00~ 『かたつもり』 『天、見たけ』 『陽は傾ぶき』上映 14:35~ 休憩(25分) 15:00~ トークセッション 16:00 終了 <入れ替え> 16:30~ 受付・開場 17:00~ 『垂乳女』 『塵』上映 18:25~ 休憩(20分) 18:45~ トークセッション 19:45 終了 河瀨直美さんのプロフィール 生まれ育った古都奈良を拠点に映画を創り続ける映画作家。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、世界各国の映画祭で受賞多数。1997年『萌の朱雀』は史上最年少で第50回カンヌ国際映画祭「カメラ・ドール」受賞。2007年『殯の森』で第60回カンヌ国際映画祭「グランプリ」受賞。2020東京オリンピックの公式記録映画監督。2021年よりユネスコ親善大使を務める。2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー。ほか代表作に『2つ目の窓』『あん』『光』など。映画監督の他、CM演出、ラジオDJ、エッセイ執筆、商品プロデュースなど多岐に渡る表現活動を続けている。プライベートでは野菜やお米を作る一児の母。 上映会鑑賞券のプレゼント応募はこちら 映画作家、河瀨直美さんの「追福上映会」のペア鑑賞券を3組6名様にプレゼント!詳細を見る≫