江戸の書画 ーうつすしごと①市河米庵を中心に

2025年1月7日(火)~ 2月24日(祝・月)までの間、奈良市杉岡華邨書道美術館にて『江戸の書画―うつすしごと①市河米庵を中心に』が開催されます。
書にしても絵にしても、そのいとなみの中心は「うつす」ことと言えるでしょう。古人の名跡を臨書し、父祖や師の筆跡を手本に学ぶ。風景や人物、花鳥、身辺の出来事を描き留める。うつすことは学習であり、時間や距離を超えた伝達を可能にする記録であると同時に、書き手、描き手の意志を伴った創造的な活動でもあります。
写したり搨したりすることによって、持ち運ぶことのできない景色や、秘筐に収まる名品を見ることができます。つまり、写し搨すことで、移し遷すことが可能になるのです。
江戸時代になると、書においては法帖の輸入と制作が盛んになって、日中古今の名筆を搨した墨帖が大量に出版されました。絵では四条円山派のように写生を重視する姿勢が確立されるとともに、花鳥などの図譜もたくさん編まれます。
塙保己一の『群書類従』や松平定信の『集古十種』のような歴史や博物、文学などの類従も盛んに行われているように、江戸時代は「うつす」時代といってもいいかもしれません。
本展は、日本有数の書道専門美術館である成田山書道美術館の所蔵作品を中心に、江戸の能書や文人、絵師たちの写す仕事の一端を切り取ってご紹介。
【開催期間】2025年1月7日(火)~2月24日(祝・月)
【開催時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜(祝日の場合は翌平日)、祝日の翌日(平日の場合)
【入館料】一般300円、高校生以下無料
【会 場】奈良市杉岡華邨書道美術館

・書道文化講座「市河米庵の『うつす』しごと」
【講師】山崎亮 先生(成田山書道美術館学芸係長)
【日時】2月16日(日) 14:00
【申し込み】メールまたは往復ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号を記載し、美術館まで(応募締め切り 2月7日)

・書道実技講座「かなの散らしを楽しむvol.9」
【講師】高木厚人(奈良市杉岡華邨書道美術館館長)
【日時】課題作品提出期限 2月13日(木) 講評会 2月22日(土)14:00〜
【受講料】2,500円(観覧料別)
【申し込み】メールまたは往復ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号を記載し、美術館まで

・書道実技講座「ゼロから始める大人の『かな書』集中講座」
【講師】北山聡佳 先生(奈良教育大学准教授)
【日時】〈全5回〉2月19・26日、3月5・19・26日(各水曜)18:30〜20:00
【受講料】8,000円(第1回で使う筆ペンと仮名半紙、かな小筆代、観覧料別含む)
【申し込み】メールまたは往復ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、希望時間を記載し、美術館まで

・ならまち年賀状コンクール作品展
【日時】1月22日(水)〜2月2日(日)10:00〜17:00(月曜休館・最終日は16:00まで)
【料金】観覧無料
【場所】ならまちセンター 1階 center cafe内ギャラリー

イベント概要 Event Summary
開催日
2025年1月7日(火)〜2025年2月24日(月・祝)
開催時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
開催場所
奈良市杉岡華邨書道美術館(奈良市)
料金
一般 300円、高校生以下 無料、
身体障害者手帳・療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳の所持者及びその介護者無料、奈良市在住の70歳以上 無料
お問合せ
奈良市杉岡華邨書道美術館 電話:0742-24-4111
休館日: 月曜(祝日の場合は最も近い平日)、祝日の翌日(平日の場合)、年末年始
奈良市杉岡華邨書道美術館/ならしすぎおかかそんしょどうびじゅつかん
  • 住所: 奈良市脇戸町3
  • 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日: 月曜(祝日の場合を除く)、祝日の翌日(平日の場合)、年末年始
  • 観覧料: 一般300円、高校生以下無料
  • アクセス: 近鉄奈良駅より徒歩約10分、JR奈良駅より徒歩約15分
  • TEL: 0742-24-4111
  • HP: http://www3.kcn.ne.jp/~shodou/

人気記事とあなたへのおすすめ