12月12日は「漢字の日」
毎年この日に合わせて京都の清水寺では“今年の漢字”が発表されます。
清水寺は延鎮という僧と征夷大将軍として有名な坂上田村麻呂によって開かれたお寺なのですが、
そのルーツが奈良にあるのをご存じでしょうか。
実はこの2人は現在の高取町出身。
延鎮は子嶋寺の2世で、坂上田村麻呂の一族「坂上氏」は同町観覚寺の一帯に居住していたと伝わります。
田村麻呂に関しては諸説ありますが、観覚寺には「坂ノ上(坂ノ山)」という小字があったり、渡来系氏族の集落跡である観覚寺遺跡からも8世紀後半~9世紀の建物や塀跡が見つかっていて、田村麻呂の邸宅があったという伝承は本当なのでは?と考える人もいるとかいないとか。
そして清水寺の創建について、ある文献では、延鎮と田村麻呂により子嶋寺の支坊として開かれたことや、清水寺が「北観音寺」の寺号を賜ると、それに対して、子嶋寺は「南観音寺」と呼ばれたともあり、並々ならぬご縁を感じます…。
信じるか信じないかはあなた次第。ぜひ訪ねてみてください。
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